ビットコインの暴落が続いている件について

テレビCMやインターネット広告、SNSなどで「仮想通貨」が話題となっています。とくに大きな注目を集めている銘柄が「ビットコイン」です。

しかし、ビットコインは2022年に入ってから暴落(※1)が続いています。ここでは、ビットコインが暴落した理由と、今後の投資で注意すべき点についてまとめましょう。

ビットコインの価格の推移

まずは、ビットコインの価格がどのように変化したかを確認しましょう。ここでは、「Google Finance(※2)」と照らし合わせて解説します。

ビットコインが初めて高騰した時期は、2017年に突入してからでした。同年12月には、とうとう1BTCあたりの価格が200万円台に到達します。2018年以降は再び100万円台を下回りますが、2021年に2度目の急騰を迎えました。

同年3月に「1BTC=600万円台」と価格が跳ね上がると、一度暴落を迎えたあとの10〜11月では前代未聞の700万円台を突破します。

しかし、2022年に入ってからは大暴落を続けています。最高値よりおよそ400万円以上も価格が下がりました。ちなみに、2022年7月時点では「1BTC=約300万円」です。

ビットコインの暴落が続いている理由

では、一体なぜビットコインは暴落が続いているのでしょうか。暴落した背景には、さまざまな理由が複雑にからみ合っていると考えられています。対策を講じる前に、要因の把握が大切です。

FRB(連邦準備制度理事会)の金融引き締め政策

ビットコインが暴落した理由として、FRB(連邦準備制度理事会)の金融引き締め政策が挙げられます。FRBとは、アメリカの中央銀行制度(※3)です。日本でいうところの「日本銀行」に近いといえます。アメリカは経済大国であるため、FRBの判断は世界中に影響を与えます。

また、金融引き締め政策の基本は以下の2点です。

  • 金利を引き上げる
  • 貨幣の供給量を減らす

物価があまりにも高騰しそうな場合、バランスを保つためにこのような動きがとられます。しかし、ビットコインの価格とはどのような関係があるのでしょうか。

金融引き締めが行われると、一般的には投資にお金を使う人の割合は低くなります(※4)。インフレによるリスクが下がり、預金する人の割合が高くなるためです。景気も抑制され、金融資産は売れづらくなります。ビットコインも例外ではありません。

FRBは2021年11月に、「量的緩和の縮小」で金融引き締め(※5)を行いました。理由は、ウクライナ危機による物価高騰への懸念です。チャートを見ても、同時期から暴落が続いています。

「テラ(LUNA)」の暴落

ビットコインの暴落には、仮想通貨の一種である「テラ(LUNA)」の値動きも大きく関わっています。2022年5月頃、テラ(LUNA)は価格がほぼ0円になるまで大暴落(※6)しました。この影響は7月現時点でも続いています。

テラ(LUNA)は「ステーブルコイン」の一種であり、本来は「価格が安定した仮想通貨」を目的(※7)に作られました。さまざまな理由が考えられるため、暴落の原因は一概には断言できません。

しかし、安定を目指したはずの仮想通貨の価値を失ったことに不安を覚えた投資家は多いでしょう。こうした背景がビットコインにも影響を及ぼし、暴落に繋がった(※8)と考えられています。 

暴落に備えること

ビットコインの暴落は、これまでも頻繁に繰り返されていました。今後も、激しい価格のアップダウンを繰り返すことは十分予想できます。最後に、ビットコインの暴落への備えについて解説しましょう。    

信頼できる情報を収集する

ビットコインが暴落する前から、入念な情報収集を行わなければなりません。たとえ価格が上昇していても、突然の出来事で下落する恐れは十分あります。そのため、プロの投資家や経済ニュースの情報を細かく調査することが大切です。

ただし、仮想通貨の値動きの正確な分析は基本的にはできません。インターネットでも、さまざまな予想や考え方を見かけます。信頼できる情報を見つけるには、しっかりとビットコインを勉強したほうがいいでしょう。 

自分なりに知識を兼ね備えていたほうが、客観的な根拠も探しやすくなるためです。とはいえ、考えが偏らないよう注意する必要もあります。  

リスクの分散を心がける

ビットコインの暴落に対する備えとして、リスクの分散も必要不可欠です。投資で稼ぐ方法は、仮想通貨だけではありません。むしろ、長期的な視点を持って、多くの金融資産を検討することが重要です。具体的な商品は以下のものが挙げられます。

  • 株式
  • 不動産
  • その他の暗号資産

無論、ほかにもさまざまな方法があります。自分自身でルールを設定し、それぞれの金融資産にどの程度の割合で投資するか決めましょう。

http://research-online.jp/all/asset/12983/
http://research-online.jp/all/asset/3062/

まとめ

今回は、ビットコインが暴落している事実から理由と対処法について解説しました。このような値動きを見せた背景について学び、今後の投資活動に生かしていかなければなりません。

とはいえ、全体的に仮想通貨は価格が安定しないため極めてハイリスクハイリターンです。堅実な投資を重視するのであれば、不動産も視野に入れましょう。今後も投資に関するさまざまな情報を入手できるよう、環境づくりに努めてみるといいかもしれません。  

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事