この記事の目次
はじめに
資産運用していると、この言葉を聞いたことはありませんか?
「先物取引」
漠然としたイメージで理解している方は多いかもしれませんが、しっかりとした知識を持っている人はあまり多くないでしょう。
しかし先物取引を使いこなせれば、資産運用の幅が広がり、あなたの資産のリスクが低減する可能性があります。
資産のリスク管理のためにも、先物取引について理解したくありませんか?
今回の記事では、先物取引について以下の点をわかりやすく解説いたします。
- 先物取引とは一体何なのか
- 先物取引に起こりうるパターンについて
- 先物取引での注意点
ぜひ最後までご覧ください。
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先物取引について
そもそも先物取引とはどのような取引なのでしょうか。
まずは先物取引の概要からご紹介いたします。
先物取引とは
先物取引とは将来の売買の約束を、今の時点で約束する取引のことです。
今の段階で購入する売価や数量を指定しておくことで、取引の約束日に売買をおこないます。
つまりあらかじめ商品を買うことを約束しておくことで、価格変動のリスクを避けられる取引方法です。
また先物取引では証拠金を担保として、証拠金以上の取引を可能にすることも可能です。
このことをレバレッジ効果と呼びます。
レバレッジ効果を上手に利用すれば、短期間で大きな利益を得ることも夢ではありません。
ただしレバレッジを利用する際には損失を生む可能性もありますので、自身のリスクとリターンを天秤にかけて納得する範囲内で取引をおこなってください。
取り扱っている銘柄
先物取引で扱っている銘柄は、主に日経225やマザーズ指数などのインデックス(指数)がほとんどです。
インデックス(指数)とは、絶えず動いている市場を把握しやすくするため、特定の銘柄の動きをひとつの値にまとめて平均したものです。
インデックス(指数)を把握するためには、経済環境や金利の状況を把握する必要があります。
そのため先物取引の今後を予想するためには、このインデックス(指数)の値動きを予測することが大切になります。
先物取引のパターン
先物取引には大きく2パターンあります。
売買を約束していた時よりも値上がりしているパターンか、値下がりしているパターンです。
それぞれのパターンについて、以下の条件を設定した上で解説いたします。
ダイヤモンドが10万円で売っているとします。
このダイヤモンドは一年後でも10万円で売られていることもあれば、15万円で売られていることも考えられます。
そのため来年のボーナスでダイヤモンドを買おうと考えていたAさんは、1年後であっても10万でダイヤモンドが不安で仕方ありません。
そのためAさんは先物取引を利用することで、現時点での10万円という価格で1年後に購入することを約束しておきました。
値上がりしているパターン
Aさんの不安は的中して、売買を予約していた当初の10万円よりも現在のダイヤモンドの価格は15万円まで上昇していました。
そのためAさんは本来15万円の価値のダイヤモンドを、10万円で手に入れることができました。
値下がりしているパターン
ダイヤモンドの価格が売買を予約していた時よりも値下がりして、8万円になってしまいました。
10万円で購入する予定だったダイヤモンドを、8万円で購入することになります。
この際残念ながら8万円でダイヤモンドを購入することはできず、10万円で購入することになります。
そのため本来は8万円で買えるダイヤモンドを10万円で購入しているわけですので、2万円の損失になります。
先物取引で気をつけること
先物取引をする際は気をつけることがいくつかあります。
先物取引で気をつけるべきポイントをご紹介いたします。
取引期限がある
先物取引は株式投資と異なり、取引期限があることに注意してください。
取引期限の最長は1年間です。
そのため商品を1年間保有し続けると、自動で決済されてしまいますので注意してください。
取引時間について
先物取引の取引時間は日中だけでなく、夜間にもおこなわれています。
そのため、為替の動向や海外市場の動向も気にしながら取引をおこなわなければなりません。
常に市場の動向を気にする必要がありますので、神経質な方であれば先物取引がストレスになる可能性もあります。
まとめ
今回の記事では先物取引について、
- 先物取引とは、将来の売買の約束を現時点の価格で約束するものであること
- 先物取引には値上がりすることによって得するパターンと、値下がりすることによって損するパターンがあること
- 先物取引には取引期限があること
などをご紹介いたしました。
先物取引をおこなうためには市場を予測する力が必要です。
市場の予測に自信のない方は、あくまでも先物取引はリスクヘッジの方法のうちのひとつとして捉えておきましょう。
今回の情報があなたのお役に立てると幸いです。
最後まで記事をご覧いただき、誠にありがとうございました。