【株式投資】キャッシュフロー計算書とは?わかりやすく解説

はじめに

決算に必要な財務諸表のうち「損益計算書」と「貸借対照表」にならんで大切なものが「キャッシュフロー計算書」です。
キャッシュフロー計算書とは、現金がどのように動いているかを把握するために必要な決算書です。
 
今回の記事ではキャッシュフロー計算書について、

  • キャッシュフロー計算書とは〇〇であること
  • キャッシュフロー計算書の構造は◯層に分かれていること
  • キャッシュフロー計算書についての疑問

などを記載します。
気になる方はぜひ最後までご覧ください。
 

貸借対照表と損益計算書の違いはこちらをチェック。

http://research-online.jp/asset/2658/
 

イーサリアムコインとは?こちらをチェック。

http://research-online.jp/asset/2800/
 

キャッシュフロー計算書とは


そもそもキャッシュフロー計算書とはどんなものかを記載していきます。

キャッシュフロー計算書について

キャッシュフロー計算書とは、企業の一年間のお金の流れと、そのお金の流れの理由を表したものです。
簡単に表すと、あなたがご家庭でつけている「家計簿」のようなものです。
つまりキャッシュフロー計算書を確認することによって、現時点で手元のお金がどれほどあるかを確認できます。
 
財務諸表の「損益計算書」と「貸借対照表」とも密接な関係にあるのが、キャッシュフロー計算書です。
この関係性については、後ほど詳しく述べることにします。

なぜキャッシュフロー計算書が重要とされているのか?

損益計算書には企業の利益を、貸借対照表には現金や預金の項目がある中で、なぜキャッシュフロー計算書が重要であるのか。
 
答えは、事業を経営する上で最も大切な、お金の動きを把握できるからです。
お金の動きを把握することは、資金が枯渇することを防ぎます。
 
例を挙げると、このようになります。
売掛品で商品を販売したときには、お金が入ってきていませんのでキャッシュが0の状態です。
 
このとき損益計算書には売上を計上して、貸借対照表には売掛金が増えるだけで、実際の現金は増えていないため、「売上は計上しているのに、手元のキャッシュは0」という状態になります。
 
「利益はあるのになぜか手元にキャッシュがない」という状態を防ぐために、お金の流れを示すキャッシュフロー計算書が重要になります。
 

キャッシュフロー計算書の構造について

キャッシュフロー計算書は3段階の構造になっています。
企業のお金の動きを営業、投資、財務の活動に区分して表します。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローとは本業で稼いだお金を表します。
本業をする際の収入や支出のことです。
 
この項目がプラスであれば事業がうまく回っているということ、マイナスであれば事業がうまくいっていないことを表します。
基本的にはプラスになっている状態が望ましいです。

投資活動によるキャッシュフロー

設備への投資や事業への投資活動を表したのが、投資活動によるキャッシュフローです。
マイナスになっている場合は固定資産などを購入していて、プラスになっている場合には固定資産などを売却していることになります。
 
そのため投資活動によるキャッシュフローにおいては、マイナスになっていても問題はなく、むしろ健全な状態であるといえます。
 
逆にプラスになっている場合は、急いでキャッシュを作らなくてはいけない理由があるのかもしれませんので、注意が必要です。

財務活動によるキャッシュフロー

財務活動によるキャッシュフローとは、資金の調達法や、借りていたお金の返済方法を表したものです。
融資などおこなって資金調達していればプラス、借りていたお金を返済していればマイナスになります。
 

キャッシュフロー計算書について気になること

非上場企業はキャッシュフロー計算書を作らなくても良いのか?

非上場企業の場合は、キャッシュフロー計算書を作る義務はありません。
 
ただし、お金の流れを把握するためにもキャッシュフロー計算書は作成しておいたほうが良いとされています。

損益計算書や貸借対照表とはどのような関係があるのか?

損益計算書は、営業活動によるキャッシュフローと密接な関係があります。
営業活動によるキャッシュフローは、損益計算書の税引前当期純利益をもとに作成されます。
 
損益計算書で営業利益が出ているのに、営業活動によるキャッシュフローでマイナスになっていると売掛金の回収が遅れている可能性があるため、改善が必要です。
 
貸借対照表については、キャッシュフロー計算書の現金及び現金同等物の期首残高は、前期の貸借対照表と関係性があります。
さらに、期末残高は当期の貸借対照表の現金及び預金と関係性があります。
 

まとめ

今回の記事ではキャッシュフロー計算書について、

  • キャッシュフロー計算書とはお金の流れを表したものであること
  • キャッシュフロー計算書の構造は3層に分かれていること
  • キャッシュフロー計算書は貸借対照表、損益計算書と密接に関わっていること

などを記載しました。
 
企業のお金の流れを表すキャッシュフロー計算書は、株式投資をおこなう上で大切な資料です。
キャッシュフロー計算書を理解し、優良な企業へ投資できるようにしましょう。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事