この記事の目次
はじめに
生活費の不足をボーナス補填するのは苦肉の策ですが、一度そのサイクルが始まってしまうとなかなか思うように家計のやりくりができない事態になることもあるでしょう。
赤字補填から抜け出すためにはどうしたらいいのか、生活費をボーナス補填しない方法を徹底解説していきますね。
生活費のボーナス補填とは?
せっかくまとまった金額が手に入る「ボーナス」ですが、使い道として避けたいのが生活費の補填です。本来生活費は毎月の給与からやりくりすること。しかし突然の出費や無計画の支出などで足りなくなることもあります。
たとえばクレジットカードの支払いをボーナス払いに設定するのも、生活費の不足をボーナス補填していることといえるでしょう。
また直接的ではないように見えますが、毎月の生活費が不足して光熱費を貯金から払う場合、使った貯金をボーナスで埋め合わせすることも、生活費をボーナス補填しているのと同じことになります。
なぜこのようなやりくりがよくないかというと、生活費の不足をボーナス補填に頼ってしまうと、ボーナスが支給されない時に生活が維持できないため。
しかし現実的にはボーナスの使い道として1位の預貯金に続き、生活費の保険はなんと全体の約24%で2位となっています。
ボーナスに頼らない家計とは?
ボーナスをもらえばどのような形でもお金を移動したり使ったり、人それぞれさまざまな用途がありますよね。では生活費をボーナス補填しない家計とはどのようなスタイルなのでしょうか。
簡単に説明するとボーナスに頼らない家計は、貯蓄とレジャーなどの贅沢費としてボーナスを消化できる家計のことです。その他の生活に関する経費は、毎月給与で賄える状態が一番理想。
ボーナス50万円年に2回支給されるとしたら、貯金額が毎年100万円増えることが理想といえるでしょう。ボーナスに限らず、現在の収入がずっと続く保障はどこにもありません。
解雇、ケガや病気などで収入が得られない状況は誰にでも起こる可能性がありますので、そんなリスクを理解しておくと、ボーナスに頼らない家計の基盤作りはとても重要なのです。
住宅ローンのボーナス払いについて
生活費をボーナス補填するのはかなりストレスになりますが、大きな買い物や多額の支払いはどうしてもボーナスを頼りにしてしまいますよね。
とくに住宅ローン。ボーナス払いにするメリットとデメリットがあるので注意が必要です。たとえば公務員のようにボーナスが安定している人、または基本的に年収が高い人はボーナス払いに向いているといえるでしょう。
しかしボーナスがないと住宅ローンが返済できないという計画はとても危険。クレジットカードの返済とは違い、住宅ローンは支払額が多く返済期間も長期続きますので、その場しのぎではやりくりできない可能性があります。
住宅ローンに関してはボーナス払いを見直す方法として、金融機関に相談して金額を変更してもらうことも可能。または住宅ローンの借り換えで金利の低いローンにすることで、ボーナス払いの負担が若干楽になるかもしれません。
固定費を見直して赤字補填をストップ
生活費のボーナス補填も内容によっては仕方ない場合がありますが、無駄な出費が続きボーナスに頼ってしまう場合は、早急に家計の見直しが必要です。
その場合にまず意識したいのは、住居費や公共料金などの毎月発生する固定費。この部分が多いほど給与の余裕が少なくなりますので、家計がやりくりできないリスクがあります。
固定費の見直しで大きな成果が出やすいのは携帯電話のプラン、または生命保険や自動車保険など。光熱費も多少の節約で成果は期待できますが、かなりコツコツと実践してくことが必要です。
一人暮らしの場合は、家賃の安いところに引っ越しすることも方法のひとつなので、契約更新時などに考えてみるのもよいでしょう。
現状維持して収入を増やす
生活費のボーナス補填をストップしたい時は、まず赤字部分に注目することも大切です。毎月の出費を明確にして、節約や見直しが可能な部分を見つけること。
しかし場合によっては出産や結婚など、短期的に出費がかさむことも要因として考えられますので、その場合は赤字をなくすよりも現状維持してしばらくボーナスでやりくりすることも方法です。短期間なら副業で収入を増やすこともよいでしょう。
現状維持する際に注意したいことは、ボーナスに対しての考え方。ボーナスがあるから大丈夫だと安心するのではなく、ゴールはボーナスを生活費にしないことなのです。
家計のやりくりに対する考え方を見直すことも、現実的なメリットにつながるかもしれません。
まとめ
生活費をボーナス補填するのはできれば避けたいことですが、目的があり計画的にできている場合もあるでしょう。赤字補填はどんなにやりくりをしっかりやっていても、誰にでも起こる可能性はありますので、月々の出費、または毎日の出費など、できるだけ短いスパンで家計を管理していくことも大切ですね。