看護師は、我々の健康状態をサポートしてくれるかけがえのない存在です。一方で、働き方にはいくつか課題があり、改革を必要としていました。
この記事では、看護師の働き方改革や労働環境改善への取り組みについて紹介します。自分の仕事においてどう生かせるか、参考にしてみてください。
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この記事の目次
今の働き方の問題点
皆さんのなかには、看護師が激務であるとイメージしている方も多いと思います。実態を把握するには、現状の課題を正確に見ていくことが大切です。看護師の働き方にかかる問題点を3点取り上げて説明します。
人材の確保が難しい
看護職で特に課題とされているのが人材の確保です。2020年衛生行政報告例を見ると、看護師の数は増加しています(※1)。一方で、超高齢社会や新型コロナウイルスと看護師のニーズがより高くなりました。その変化に対応できるほど、人材は確保できていない状態です。
他にも、看護師は離職率が高いとされています。「2022年 病院看護実態調査」によると、新卒の離職率は10.3%に増加しました(※2)。人材確保に加え、辞める人を減らす取り組みが求められます。
時間外労働(残業)が多くなる
看護師が重労働になる理由は、時間外労働(残業)が多くなるからです。患者の容態が急に悪化することがあれば、すぐに駆けつけて対処しなければなりません。何が起こるかわからない医療現場では、超過勤務が増えます。
さらに、看護師はスキルアップが求められる仕事です。時間外に行われる研修が、サービス残業とみなされるケースもあります。医労連の調査では、残業代を全額請求している人は5割にも満たないそうです(※3)。
心身をケアする時間がない
看護師の仕事は、夜勤も少なくありません。緊急事態が起これば、休憩時間にも対応が求められます。時間外労働が多くなる観点からも、看護師は心身をケアする時間がない仕事です。この繰り返しで疲労が蓄積されると、結果的に離職へ追い込まれてしまいます。
看護師は仕事柄、長期休暇を取れる機会もさほどありません。シフト制であり、自分に都合の良いタイミングで休めない点もリフレッシュしづらい要因です。離職を防ぐためにも、休暇の取得が課題のひとつとなるでしょう。
最新の取り組みとは
看護師がより働きやすい環境を整えるべく、業界全体でさまざまな改革が実行されています。看護職のみならず、働き方改革に向けて法整備が行われました。ここでは、最新の取り組みについて2点取り上げます。
時間外労働への対応
働き方改革により、時間外労働に上限が設定されました。時間外労働は、原則として月45時間以内にしなければなりません(※4)。年単位では360時間以内とされています(※5)。
特別な事情があったとしても、1年で720時間以内に退勤しなければなりません(※6)。このルールは看護職にも採用されています。少しずつ、労働時間を短縮させる努力がなされています。
有給休暇取得を義務化
看護師を含め、企業が従業員に年5日の有給休暇を取得させることが義務となりました。ルールに違反した場合は「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」に処されます(※7)。
このルールにより、有給休暇取得をためらわずに行使しやすくなるかもしれません。また有給休暇を取得するときは、理由を伝える必要もありません(※8)。権利を使いつつ、リフレッシュさせる取り組みが大切です。
今後の看護師の働き方改革についての展望
看護師の働き方改革により、今後の労働環境にも変化が起こるのではと期待されています。ワークスタイルも多様化し、働きやすい環境が実現できるかもしれません。看護師一人ひとりが、さまざまな働き方を受け入れることが重要です。
多様の働き方が実現しやすくなる
看護師の働き方改革により、契約社員やフリーランス看護師が増える可能性があります。契約社員であれば、サービス残業は基本的にありません。正社員と同じく社会保険の加入が可能であり、ボーナスも支給されます。
フリーランス看護師は、自由に仕事できる点がメリットです(※9)。自分の特技や資格を生かせば、報酬が上がる可能性もあります。両者とも正社員よりは不安定であるものの、魅力に感じる方もいるはずです。自分に合った働き方を模索するといいでしょう。
ワークライフバランスの実現へ
働き方改革が順調に進めば、自由な時間をつくりやすくなります。仕事は人生の一部でしかありません。無論、看護師は強い責任感が求められる職業です。そのため、エネルギーのほとんどを仕事に費やしてしまう方もいるでしょう。
しかし、充実した人生を送るためにはワークライフバランスが重要だと考えられています。仕事に力を注ぐだけではなく、ときにはリフレッシュする時間も設けてください。有給休暇を上手く消化しつつ、プライベートも大事にしましょう。
http://research-online.jp/all/life/16329/
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まとめ
この記事では、看護師の働き方改革について紹介しました。看護業界は課題を抱えているところも少なくありません。こうした現状を乗り越えるべく、働き方改革が意識されるようになりました。取り組みがどこまで効果を発揮するかに注目が集まります。
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