今回は、投資初心者から中級者になるまでのステップを紹介します。
全員が必ずしもこのステップを踏む訳ではありませんが、投資をしたことがある方は「そうそう、そういうことある!」と思っていただけるのではないでしょうか。
また、投資をしたことがない方には、投資を始めるまでや、投資を始めてステップアップしていく流れが参考になります。
そんなこともあるんだな/そんなこともあったなと、肩の力を抜いて楽しみながらお読みいただければ幸いです。
この記事の目次
投資初心者→投資中級者になるまでのステップ
Step1. 投資の情報を集める
友人が投資で儲かった話を聞いたり、ニュースや情報番組でNISAやiDeCoの話などを耳にしたり、何かのきっかけで投資に興味を持ちます。
興味を持ったらまずは情報収集です。
SNSやYouTubeなどで「投資」をキーワードに検索。関連するワードや動画を次々にチェック。
街で本屋を見つけたら、投資関連の本を数冊パラパラとめくってみます。
SNSやブログなどで、資産運用の成果を赤裸々に公開している人の成績も見てみます。
こうやって少し調べてみると、
・一言で「投資」と言っても、方法はいくつかあるみたい。
・毎月の金額は変動するが、時間をかければお金が増えるらしい。
・投資する時間と、投資する対象を分散させることが重要らしい。
・投資信託やETFで行うインデックス投資と、不動産投資をおすすめしている人が多いな。
・NISAやiDeCoは節税効果があってお得みたい。
ということが分かってきます。
Step2. 少額から投資を始める
とは言え、まだ本当にお金が増えるのか半信半疑です。
良く分からない「投資」というものに対して、最初から大きな資金を入れるのは怖いため、100円~数万円程度の小さい金額で投資をスタートします。
ひと昔前は銀行や証券会社の担当者に相談して投資を始めることが多かったようですが、最近は、手間も少なく手数料も低いネット証券で、自分で手続きして始める方が多い傾向です。
ネット証券の口座開設数が大きく伸びていて、「SBI証券」と「楽天証券」が、トップの座を争っているというニュースは、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
投資を始めてすぐは日々の値動きに一喜一憂しますが、金額が小さいので値動きの幅も大したことはありません。
すぐに慣れて、値動きをチェックする頻度が下がり始めます。
忘れた頃にチェックすると、思ったより増えていたため、利益確定してみます。
アルバイトや会社員などでの「労働の対価」として受け取るお金ではなく、「お金を入れて、返ってくるお金」。初めての経験です。
この時点ではまだ、ギャンブルで勝った時と同じ感覚なのかもしれません。
Step3. 投資への興味が高まる
資産運用の基本である「長期・積立・分散」や、インデックスファンドとアクティブファンドの違い、また経済の動きや世界情勢についても関心が高まり、情報を集めるようになります。
ネット証券でつみたてNISAの口座開設をして、全世界株式のインデックスファンドを毎月購入し始めます。
しかし、一度購入設定をしたら、あとはほぼやることがありません。
淡々と、毎月の収入から証券口座にお金が移動して、自動的に買い付けされていく。
数ヶ月経った頃に、ふと思います。「あれ?やることはこれだけ……?」
知識も少しずつついてきて、お金を稼ぐモチベーションが高まっているのに、何だか拍子抜けです。そう、インデックス投資はつまらないのです…。
Step4. より高い利回りを追求したくなる
そこで考えます。「インデックスファンドもいいけれど、今の自分の時間と労力を使えば、もっと稼げるのではないか」と。
一度はしぼみかけた興味が再度湧いてきて、色々な商品を調べては少しずつ買ってみるようになります。
様々な投資信託、個別株、ジャンク債、不動産クラウドファンディング、REIT、金、コモディティ、仮想通貨、FX、信用取引、仕組債……。
人によっては、ワインやアート投資などにも興味が広がるかもしれません。
「より高い利回り」を追求したくなって、色々と試してみるフェーズです。
何だか危なっかしいようですが、小さなケガで済む範囲でトライするなら、それでOK!
少々痛い目に合いながらも、投資の世界の広さを感じられるでしょう。
Step5. 自分のスタイルができる
一定期間が経つと、「日々変動する価格をまだ評価できない自分」や、「市場の値動きは自分の力でコントロールできない」こと、そして手を広げたために「管理が煩雑になってきた」と感じ始めます。
そして、「労力やコストをかければかけるほど儲かる訳ではない」ことに気がつきます。
長期・積立・分散の基本に立ち返り、スリム化していきます。
興味本位で購入した投資信託や個別株などを整理する一方で、どうしても残しておきたい金融商品も出てきます。
このプロセスを経て、自分に合った投資スタイルができます。
ここでおすすめしたいのが、「コア・サテライト戦略」という考え方です。
コア・サテライト戦略を取り入れる
コア・サテライト戦略とは、保有する資産を「コア(中核)部分」と「サテライト(衛星)部分」に分けて運用する考え方です。
アセットマネジメントOne「One ETF」ETF用語集より引用
写真引用URL:http://www.am-one.co.jp/pickup/etf/education/etf_words/words/ka002.html
コア部分は長期で運用して安定的なリターンの確保を目指し、サテライト部分はリスクを取って高いリターンを目指します。
コア部分は「守りの投資」と呼ばれ、例えば全世界株式インデックスファンドなど、長い時間をかけて安定したリターンを目指します。
サテライト部分は「攻めの投資」と呼ばれ、例えば個別株式や仮想通貨など、リスクをとって高いリターンを狙います。
コアとサテライトの配分は決まったものはなく、人それぞれ。
コア:サテライト=90:10、80:20、70:30 などです。
http://research-online.jp/all/save/15785/
http://research-online.jp/all/asset/15653/
http://research-online.jp/all/save/15558/
まとめ|自分に合ったスタイルで投資を楽しもう
資産運用の「コア」を固めながらも、「サテライト」で工夫や遊びの余地を残す。
遊びを残しておくことで、投資の楽しみも味わえます。
サテライト部分の投資は積極的にリターンを狙いに行くので、新しい金融商品や投資スタイルについて学んだり、可能性は低いかもしれないけれど当たったら大きいものに投資したりすることで、自分のスキルアップにも繋がります。
手堅く、そして少しの遊びを。
資産運用は、一人ひとり状況が違うため、将来必要になるお金や、コアとサテライトの比率などが異なります。
「投資を始めてみたいけれど自分だけで判断するのは不安だ」という方は、リサーチオンラインまでお気軽にご相談ください。