この記事の目次
はじめに
「インデックスファンドで投資を始めたけど、大きな値動きもなく、淡々と積み上げていくだけでおもしろみが感じられない。」
「堅実に運用できているのはわかるけど、資産が増えていく実感もほしいなぁ。」
インデックス投資をしていて、このようなことを感じたことはありませんか?
その気持ち、よくわかります。
インデックスファンドで運用をしていて、マンネリ感を持ってしまうのはあなただけではありません。
なぜなら、インデックスファンドでの積立投資と定期預金との間に大きな違いはなく、値動きも単調で刺激がないからです。
インデックス投資だけではなく、もう少しリスクをとった運用をしてみたい方の選択肢として考えられる方法にテーマ型ファンドというものがあります。
この記事では、テーマ型ファンドの魅力や、投資をするときの注意点について紹介していきます。
テーマ型ファンドの知識が増えると、投資の選択肢も増えますので、ぜひ読みすすめてみてください。
インデックスファンドのおすすめはこちらをチェック
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ESG投資、SDGsの違いのまとめはこちらをチェック。
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テーマ型ファンドとは
テーマ型ファンドとはどういった金融商品なのか。
その名称からある程度は予想できるかもしれませんが、まずはここから紹介していきます。
テーマ型ファンドとは
今後発展が期待できるテーマや、注目を集めているテーマに着目し、その分野に関連した銘柄に投資をするファンドです。
注目されているテーマは、最新技術から先進医療、ゲームにまで多岐に渡ります。
いくつかピックアップして紹介します。
・AI/ロボット
・IT/IoT/クラウド
・ブロックチェーン
・フィンテック
・ウェアラブル
・ゲーム/eスポーツ
・ドローン
・遺伝子工学
・環境問題/地球温暖化防止 ...etc
いかがでしょうか?意外なテーマや興味深いテーマはありましたか?
検索してみるとまだまだ出てきます。
テーマ型ファンドがその名のとおり、今後の発展が期待されているテーマに投資をするファンドだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
テーマ型ファンドの魅力
テーマ型ファンドの概要についてみてきたところで、次はその魅力について紹介していきます。
・特定のテーマに集中して投資できる
・様々なテーマに分散して投資ができる
・大きなリターンが期待できる
これらの3つの点について解説します。
特定のテーマに集中投資ができる
インデックスファンドとは違い、特定の分野に集中投資できる
インデックスファンドはテーマを絞った投資はできません。
市場全体にまんべんなく投資ができるところがインデックスファンドのいいところでもあります。
それに対して、テーマ型ファンドの特徴は1つのテーマに集中的に投資ができることです。
投資対象を絞ることで資金を効率的に投下できます。
「このジャンルには将来性を感じるから集中して投資をしたい」という思いがある方にはテーマ型ファンドが向いているのではないでしょうか。
注目されている分野に精通していなくても投資できる
ある1つの銘柄の株を買う場合は企業分析をして、その企業が投資に値するかを見極める必要があります。
その銘柄に投資をする価値がないと判断したら、また他の銘柄について調べることになります。
テーマ型ファンドの場合は特定の銘柄ではなく、そのテーマに関連する銘柄全体に投資ができるので、個別の銘柄選定に悩む必要がなくなりますね。
市場規模が大きくなれば大きなリターンも期待できる
期待通りにその分野が持続的に発展すると、得られるリターンも大きくなります。
「投資をしている」という実感はインデックス投資よりも強く感じることができるでしょう。
様々な分野に分散投資ができる
各分野に割合を決めて分散できる
投資をしたいテーマがいくつかあれば、資金の割合を決めて、複数のテーマに分散して投資ができます。
期待や関心があるテーマだけに絞った投資ができるので、資金効率も良くなることが期待できます。
今後の成長が期待できるテーマに分散できる
すでに金融商品として販売されているテーマ型ファンドの中でも、これからさらに発展していくテーマや、ひとまず成長が落ち着いたテーマなど、どう捉えるかは個々の意見が分かれるところです。
その中で、ご自分がこのテーマはまだまだ伸びしろがあると期待を持っているテーマがいくつかあれば、ターゲットとなるテーマを絞りつつ、分散的に投資をすることができます。
大きなリターンが期待できる
テーマ型ファンドの多くは、今後の発展が期待される分野や社会にイノベーションを起こす革新的な技術を提供する分野が占めています。
今はまだ社会的に認知されていないテーマでも、いずれは私たちの生活に無くてはならないモノや技術を生み出す可能性があります。
そういったジャンルに先行投資しておけば、大きなリターンを得ることも難しくはありません。
インデックスファンドは長期にわたってじわじわと資産を増やしていく投資手法ですが、テーマ型ファンドは短期でリターンを上げるのに適した手法とも言えそうですね。
テーマ型ファンドの注意点
ここまでテーマ型ファンドのたくさんの魅力について紹介してきました。
初めてテーマ型ファンドを知った方も、興味をもっていただけたのではないかと思います。
とは言え、金融商品である以上、テーマ型ファンドにも注意しておきたい点がありますので、こちらもしっかりと解説していきます。
手数料が高めに設定されている
買付手数料や信託報酬がゼロ、またはかなり低く設定されているインデックスファンドと比べると、テーマ型ファンドの買付手数料や信託報酬は高く感じてしまいます。
市場調査や銘柄選定にコストがかかるので仕方のない部分ではあります。
かと言って、アクティブファンドほど手数料が高いかと聞かれれば、そこまで高くはありません。
買付や管理にかかる費用は、インデックスファンドとアクティブファンドの中間に位置しているといったところでしょうか。
プラスに考えるならば、手数料の低いアクティブファンドと捉えることもできそうですね。
過去の実績がない
運用期間が短いため、過去の運用成績が反映していないことがあります。
投資対象が新しい産業や技術なので、そこに投資をするファンドも新しいものです。
そのため、過去の実績から将来を予想することはできません。
このことから、テーマ型ファンドに投資をするときには、市場や技術の調査が必要になることがわかりますね。
対象のテーマが持続的に発展しない可能性がある
テーマ型ファンドの対象分野がすべて大きく発展するわけではありません。
なかなか成長の兆しが見えてこなかったり、急成長したかと思えばその後は急速に衰退してしまうなど、いろいろなケースが考えられます。
やはり調べられることはしっかり調べて、期待できるテーマを見定める必要があります。
徹底的に調べて自分が納得できれば、結果がどうであれ、それを受け入れることができるでしょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
テーマ型ファンドについての理解が深まったでしょうか。
この記事では、
・テーマ型ファンドの概要
・テーマ型ファンドの魅力と投資をするときの注意点について
という点について紹介しました。
テーマ型ファンドの魅力は、
・特定のテーマに集中して投資できる
・様々なテーマに分散して投資ができる
・大きなリターンが期待できる
テーマ型ファンドの注意点は
・運用にかかる手数料が高めに設定されている
・過去の運用実績がない
・対象のテーマの発展が確定しているわけではない
という点が挙げられます。
先行投資の要素が強いテーマ型ファンドは、インデックス投資よりも調査や情報収集が必要になりますが、投資の面白さも感じられる面もあります。
時代の流れに沿ったテーマ型ファンドに投資できれば、資産を大きく増やすことも期待できます。
興味や知識、期待があるテーマが見つかれば、テーマ型ファンド投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。