パソナグループでは、2022年7月19日に「竹中平蔵会長が退任する」と発表しました。翌月8月19日に開催予定の定時株主総会で、正式決定する予定です。
また、後任には国際業務部長を務めている南部真希也氏の選出が発表されています。
パソナグループ会長を務めていた竹中平蔵氏とはどんな人物だったのか、またどのような会社なのかについて紹介します。
この記事の目次
パソナグループの代表ってどんな人?
パソナグループ会長は、竹中平蔵氏(1951年3月3日生まれ)です。
慶應義塾大学名誉教授や東洋大学教授をなさっていて、専門は経済政策となっています。
2001年に、当時の小泉内閣で経済財政政策担当大臣に就任し、金融担当大臣や郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任しました。2004年には参議院議員に当選、2006年に辞職して政界からは引退しています。
パソナグループ会長には2009年8月から
パソナグループ会長は2009年8月から務めていました。
このほかに、オリックス(株)社外取締役、SBIホールディングス(株)社外取締役なども兼任しています。
数多くの著書を執筆しており、テレビにも出演経験があるため、見たことがある人もいるのではないでしょうか?
パソナグループってどんな会社?
パソナグループは、東京都千代田区に本社があり、人材派遣会社パソナを持つ持ち株会社です。
人材派遣を通じて様々な企業の就業を支援し、近年では農業支援にも力を入れていることで知られています。
また、2020年9月より淡路島に本社の主要機能を移転させる計画を発表し、話題にもなりました。
銘柄コードは【2168】、東証プライム(今までの東証一部)に上場しています。
淡路島に本社の主要機能を移転すると発表
パソナグループは2020年9月より、淡路島に本社の主要機能を一部移転することを発表しました。
グループ全体の本社機能社員、約1,200人を移転させる計画のため、数年かかるとされています。完了は2024年の5月頃を予定しています。
現在オフィスは、淡路夢舞台や鵜崎など複数か所に置かれています。
主要オフィスには、安藤忠雄氏デザインの施設も
建築家の安藤忠雄氏がデザインした、淡路夢舞台の展望テラス2階と3階部分にオフィスが入って話題になりました。関西有数のリゾート地、淡路島でも特に自然豊かなリゾート施設として知られている場所です。
その展望台部分がオフィスとは、素晴らしい景色を眺めながら仕事ができそうですね。
起業支援プログラムにも力を入れている
またパソナでは、地方創生にも力を入れています。
起業したいと考えている人たちに、新規事業立ち上げに挑戦してもらう場を提供する活動をおこなっています。
上記の活動は「パソナ地方創生ファンド」という名のインキュベーションファンドでおこなわれます。起業を目指す希望者が、アントプレナー社員として入社し、働きながら新規事業立ち上げに挑戦するものとなっています。
パソナは農業支援にも力を入れている
パソナでは、2003年に「農業インターンプロジェクト」を始めとしたさまざまな農業への取り組みをおこなってきました。
東京本社でも、地下2階で人工光のみで稲やトマトをつくり、2007年には本社の壁面一面にバラを咲かせるなどしています。
2011年には、こうした取り組みを集結させた、(株)パソナ農援隊を八足させました。
パソナ農援隊
パソナ農援隊では、農業にちなんださまざまなイベントや、農業経営者を目指す人を支援する企画をおこなっています。
以下は今年行われる予定のイベントとなります。参加対象者は、農業に関心がある人や6次産業に興味のある人など、さまざまです。
いずれも募集わずか、自然が好きで農業に興味がある人は参加してみてはいかがでしょうか。
- 8月6日(土)大分県 女性向け農業体験セミナー&バスツアー
- 8月27日(土)淡路島 和ハーブで作る手ごねせっけんや入浴剤のワークショップ
- 9月24日(土)神戸ワイナリー ぶどうづくりと収穫体験
アグリベンチャー大学
パソナ農援隊が培ってきた、ノウハウや講師陣を集結して作られた教育プログラムがアグリベンチャー大学です。
- 農業従事者の高齢化
- 後継者不足
- 耕作放棄地の増加
- TPPの影響による価格競争
- 食料自給率の低下
現在の農業は、上記のようなさまざまな問題を抱えています。
従来の農業では立ち行かなくなりつつある、現在の地域農業を支える人材を育成するために発足しました。
農業経営者を目指し、新しい発想と知識を持つ人を育て、農業に係わるさまざまなスキルを学び実践できる教育機関となっています。
まとめ
パソナグループでは7月19日、会長の竹下平蔵氏が辞任すると発表しました。
今回の記事では、竹中平蔵氏がどのような人で、パソナグループがどのような仕事をしている企業なのかについて紹介しました。
上記の記事を参考に、パソナグループについて興味がわいたら、投資対象として調べてみてもいいかもしれませんね。