将来的な資産形成に向け、運用方法の1つとして外貨MMFを検討される方もいるでしょう。とはいえ、外貨MMFの理解が不十分かつ、外貨MMFの始め方がわからない方がほとんどだと思います。
この記事では、外貨MMFについて、外貨MMFの始め方や注意点などをお伝えします。これから外貨MMFを始めてみようとお考えの方はお役立てください。
この記事の目次
外資MMFとは
MMF（Money Management Fund）とは、元本の安定性を重視したローリスクな運用を行う公社債投資信託です。MMFの現状は日本円での設定はなく、外貨建てのMMFしかありません。
主な投資先としては、格付けの高い公社債を中心にコマーシャルペーパー（CP）やCD（譲渡性預金証書）などの短期金融商品で、株式は対象には含まれません。
運用実績に基づき収益を毎日分配し、月末に一括で再投資を行う1ヶ月複利のファンドです。
外貨MMFの魅力って？
外貨MMFは比較的金利が高い海外の金融資産に投資をするため、高利回りの商品となります。また、分配される運用益の再投資が可能なため、元本だけでなく利息にも利息が付く複利効果が期待できます。
さらに、外貨MMFは取引そのものに手数料がかからない点も大きな魅力です。
外貨MMFと外貨預金の違いって？
外貨MMFと外貨預金の違いは、利回りの高さと少額投資の可否です。外貨MMFは投資先によって利回りが異なる上に複利投資も可能なため、外貨預金と比較すると高い利回りを獲得・維持ができています。
証券会社にもよりますが、中には1,000円程度の少額から始められるものもあります。
外貨MMFのメリットとは
外貨MMFのメリットは、以下の3つです。
- 高利回りが見込める
- 少額での投資が可能
- 始めやすく、解約しやすい
それでは、みていきましょう。
高利回りが見込める
投資先が安全性の高いものが多く、投資手段の中では比較的リスクも少ないです。
また、金利が高い国の通貨で運用すると、高利回りも期待でき投資手段としては高利回り・低リスクといった魅力があります。
低コストで始められる
外貨MMFは一般的に売買手数料が無料であり、コスト面での負担が少なく始められます。
為替取引に関する為替手数料は必要になりますが、そのほかの投資と比較すると低コストでの開始が可能です。
始めやすく、解約しやすい
証券会社の中には、1,000円から始められるものもあるため、ハードルは非常に低いです。
証券会社の営業日内であれば、購入日の翌営業日以降いつでも解約可能な点も大きな魅力です。
外貨MMFのデメリット
外貨MMFのデメリットは大きく3つあります。
- 価格変動リスクの存在
- 信用リスクの存在
- 為替変動リスクの存在
MMFは元本保証がなく、大幅な価格変動が生じた際などには元本割れするリスクがあります。
また、外貨MMFには債券が含まれており、債券には支払いが滞る信用リスクが存在します。外貨の場合、現地通貨ベースでの価格変動リスクもあるため注意しましょう。
さらに、外貨MMFの場合は、外貨鶏日のため為替変動リスクの影響についても注意しましょう。具体的には、売却時より投資時が円安だった場合は為替レートの差によって損が生じてしまいます。
外資MMFの始め方
外貨MMFを実行する際は、以下の3つのステップを踏む必要があります。
- 外貨MMFが可能な証券会社で口座を開設する
- 入金
- 購入する外貨を選択し、注文する
詳しい方法をみていきましょう。
1.外貨MMFが可能な証券会社で口座を開設する
最初に、外貨MMFが可能な証券会社で口座を開設する必要があります。
注意点として、外貨MMFの取引には外貨建商品を取引するための口座も必要になる場合があるので、前もって用意をしておきましょう。
口座を開設するためには、マイナンバーカードや運転免許証といった身分証明書が必要です。
2.入金
口座の開設が完了すると、次は購入資金を口座へ入金します。
外貨MMFの購入では円貨か外貨かどちらか選択できる場合があり、円貨を選択した場合はそのまま入金されます。
外貨を選択する場合は、前もって外貨を準備し入金する必要があるため注意しましょう。
3.購入する外貨を選択し、注文する
資金の準備が完了すれば、いよいよ購入する外貨の選択です。外貨を選ぶ際の軸として、利回りと安定性があります。
利回りを選ぶ場合は安定性は低くなりますし、安定性を選ぶ場合は利回りが低くなり、両方が優れているものを選ぶのは難しいです。
注意すること
外貨MMF利用時の注意点は複数ありますが、まずはこの2点をしっかりと抑えましょう。
- リスクの存在
- 取引を実行すると税金が生じる
リスクの存在
外貨MMFには、為替変動リスクと価格変動リスクの2つのリスクが存在する点をしっかりと理解しておきましょう。
外貨MMFは元本保証がなく、リスクの理解・注意が不十分な場合、元本を失い大きな損失を被る可能性があります。
取引を実行すると税金が生じる
外貨MMFの実行により生じる分配金は利子所得、譲渡・償還差益と為替差益は譲渡所得とそれぞれ税法上税金が課されます。
外貨での取引になりますが、日本国内で行っているため日本の税法の対象となる点に注意が必要です。
http://research-online.jp/all/asset/1163/
http://research-online.jp/all/asset/16643/
http://research-online.jp/all/asset/16536/
まとめ
将来に向けて資産形成を考えており、選択肢の1つとして外貨MMFを考えている。
そんな方に向けて今回は、外貨MMFとはどういったものかについてお伝えしました。
外貨MMFは利回りが高めで比較的リスクは少ないですが、1人ですべて調べて取り組むのは大変です。実際に取り組む際には、プロへの相談をおすすめします。
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