岸田政権が「資産所得倍増計画」を掲げました。その中で、「貯蓄から投資へ」という言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。そのため、株式投資に興味を持った人もいるでしょう。
とはいえ、初めて株式投資を行う場合、何から始めたらよいのかよくわからず戸惑ってしまう人も少なくありません。本記事では、初心者にわかりやすい株式投資の始め方や勉強方法について解説します。
株式投資に興味があるものの、どこから手を付けたら良いかわからず困っている方は参考にしてください。
株式投資の始め方
株式投資を始める場合、証券会社を選択し口座開設を行いましょう。多くの証券会社では、必要書類をそろえたら、インターネット上で簡単に申し込めます。
口座開設にはマイナンバーと身分証明書が欠かせません。所定の審査を通過すると、口座開設完了通知が来ます。取引システムのログイン情報を入手したら、ログインしましょう。
証券会社に必要な金額を入金すると株の購入が可能になります。オンラインで簡単に入出金するためには、インターネットバンキングの利用がおすすめです。
入金完了したら、購入したい株を選択します。購入株数と購入金額を決めなければなりません。
株の購入方法には主に次の2つがあるので、好きな方を選択します。
- 成行注文:リアルタイムの株価で購入する
- 指値注文:購入金額を自分で指定する
株式投資を行うと、配当金と譲渡益に対して20.315%の税金がかかります。NISA口座を利用すると、毎年120万円までは非課税投資枠が設定できます。株式投資の税金が気になる、年間120万円以下の株式投資をしてみたい場合は、一般NISAを利用してもいいでしょう。
いくらから
株式投資を行うには、いくらくらい準備すればよいか気になりますよね。購入のタイミングにもよりますが、100株単位5万円・3万円・1万円以下で購入できるものも数多くあります。試しに1度購入してみたい場合は、手ごろな価格のものを選択してはいかがでしょうか。
さらに少ない金額で株を購入したい場合は「少額投資」を試してみましょう。
一般的に株は100株単位で売買されています。そのため、例えば1株1,000円の株を購入したい場合は、1,000(円)×100(株)=10万円必要です。
しかし、「少額投資」では株を単元未満で購入できます。この場合、1,000円で先ほどの株を1株だけ購入可能です。ただし、単元未満の株では株主優待を受け取ることはできません。また、株主総会での議決権も手に入らないため注意が必要です。
下落相場で利益を出すには
一般的に株式投資は上げ相場の時に儲かり、下げ相場の時は損をするというイメージを抱く人は少なくありません。これは安い時に株を買い、高くなったら売るという手法です。
では、下落相場で利益を出す方法はないのでしょうか。そんなことはありません。
株価が下がると見込んだ株の空売り(信用売り)により、利益を出すことが可能です。証券会社から株を借り、株価が下がったらタイミングで株を返済すると、その価格差が利益となります。
ただし、空売りは信用取引で行うため初心者にはやや難易度が高い方法です。無理せず、自分の知識や経験レベルに合った投資方法から始めましょう。
勉強方法
株式投資にはリスクが伴います。そのため、勉強したいと思う人もいるでしょう。勉強を始める時は、自分の現在の知識に則したものを選ぶと効率的です。
初心者
全く株の経験がない場合は、初心者向けの本や雑誌がおすすめです。株式投資の意味や取引の流れ、投資方法などがわかりやすく説明された本を選びましょう。
また、各証券会社のホームページにも初心者向けの情報が数多く掲載されています。楽天証券(※1)やSBI証券(※2)、マネックス証券(※3)などのサイトで勉強してみてもよいでしょう。
中級者
既に、投資方法や証券会社の選び方がわかっている人は、「どの会社の株式を選ぶか」勉強したいと考えるかもしれません。その場合は個別株の値動きを解説している雑誌や新聞、各社の業績のわかる会社四季報などを参考にしましょう。
書籍でなく、インターネットを活用したい場合は各証券会社のサイトや、「Yahoo!ファイナンス」(※4)などが参考になります。
値動きや、株式優待情報、決算スケジュールやIPO情報など今知りたいことをリアルタイムで把握できます。
上級者
さらに詳しく勉強したい場合、株式投資セミナーや勉強会への参加を検討してもよいでしょう。ただし、講師の主観に基づいた独自の判断やテクニックとなるため、全てのセミナーや勉強会が自分に合うとは限りません。
多くの情報を聞くと同時に、自分に合ったものを取捨選択するようにしましょう。
まとめ
初めて株式投資を始める場合、何から手を付けたらよいかわからないことが少なくありません。最初から高額投資を行うことに不安を覚えることも多いでしょう。
そのような場合、まずは少額投資から始めてみてはいかがでしょうか。また、インターネットや書籍・新聞などで株式投資についての勉強が可能です。少しでも興味があれば、自分の現在の知識に見合った情報を得ながら、株式投資を始めてみてはいかがでしょうか。