2026年4月から、自転車の交通違反に対して「青切符制度」が導入されます。これにより、スマートフォンを操作しながらの運転やイヤホンの使用など、いわゆる“ながら運転”が反則金の対象となります。通勤中の何気ない行為が罰金につながる可能性があるため、今のうちに制度の詳細を把握しておきましょう。
- 青切符制度とは？導入の背景と目的
- 罰金対象となる具体的な自転車違反行為一覧
- 通勤・通学者が注意すべき“ながら運転”の実態
- 制度導入に伴う今後の取り締まり体制と課題
- 安全な自転車運転のためにすべき事前準備
▼リサーチオンライン編集部
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この記事の目次
🚨青切符制度の概要と
対象となる違反行為
制度の背景と導入の目的
警察庁の発表によると、2023年の自転車関連事故による死者数は全国で327人に上り、そのうち約8割が自転車側の信号無視や一時不停止などの交通違反が確認されています。このような状況を受けて、自転車の交通違反に対する取り締まりを強化するため、青切符制度が導入されることとなりました。
対象者と違反行為
対象者
青切符制度の対象となるのは16歳以上の自転車運転者で、 113種類の違反行為に対して反則金が科されます。
主な違反行為と反則金額
特記事項
特にスマートフォンを使用しながらの運転については、昨年、車と自転車の両方で「ながらスマホ」による死亡・重症事故が過去最悪を記録したことから、最も高い反則金が設定されています。
取り締まり方法と手続きの流れ
取り締まりの対象となるケース
青切符が交付されるのは主に以下の場合です。
- 危険を生じさせた場合（人に怪我をさせるなど）
- 警察官の指導や警告に従わない場合（イヤホンを外すよう指示されても従わないなど）
警察庁の方針によれば、反則金が科されるのは、警察官の警告に従わなかった場合や、他の車両や歩行者に具体的な危険を生じさせた場合などが想定されています。 つまり、警察官からの注意を受けてイヤホンを外すなど、指導に従った場合は、反則金の対象とはならず、警告で済む可能性が高いです。
参考：FNMプライムオンライン
手続きの流れ
手続きは自動車と同様で、名前や住所などを記入し、約10分程度で完了します。反則金を納付しない場合は、警察から連絡が行き、刑事手続きに移行する可能性があります。
制度導入の意義と期待される効果
自転車の位置づけの明確化
これまで「歩行者」に近い扱いだった自転車が、「車と同じ扱い」になるという大きな転換点です。この認識の変化により、自転車運転者自身が「車両の運転者」としての責任を自覚し、より安全な運転を心がけるようになる可能性があります。
交通ルール遵守意識の向上
金銭的なペナルティを設けることで、自転車運転者の交通ルール遵守意識が高まり、結果として事故の減少につながる可能性があります。
小型モビリティ全体の安全性向上
自転車を「小型モビリティの王様」と位置づけ、自転車の交通ルール遵守が電動キックボードなど他の小型モビリティの安全性向上にもつながるという視点が示されています。
制度導入における課題と今後の展望
取り締まりの実務上の課題
警察官の人手不足の中での取り締まり方法や、免許を持たない自転車運転者の本人確認方法など、実務面での課題も残されています。
デジタル技術の活用
QRコードによる反則金のその場支払いやマイナンバーの活用など、デジタル技術を活用した効率的な運用が期待されています。
FAQ｜自転車の青切符制度に
関する疑問を解決！
Q.1 青切符って何ですか？どう違反になるの？
A.青切符とは、比較的軽微な交通違反に対して交付される「交通反則告知書」です。これまでは主に自動車やバイクに適用されていましたが、2026年4月から自転車にも適用されるようになります。青切符を受け取ると、指定された額の反則金を納付する必要があり、納付すれば刑事手続きには進みません。
Q.2 どんな行為が青切符の対象になりますか？
A.青切符の対象となる違反は113種類もあり、代表的なものに「イヤホンの着用（5,000円）」「スマホを見ながらの運転（12,000円）」「信号無視（6,000円）」「逆走（6,000円）」などがあります。特に事故に直結する危険な“ながら運転”は、取り締まりの重点項目です。
Q.3 イヤホンを片耳だけでも
つけていたら違反ですか？
A.片耳イヤホンの使用が必ずしも違反とは限りませんが、「周囲の音が聞こえない程度の音量」や「両耳をふさいでいる状態」であれば、違反と判断される可能性があります。警察官の判断によっては注意・指導を超えて青切符を切られるケースもあるため、使用自体を控えるのが無難です。
Q.4 反則金を払わなかったらどうなるの？
A.反則金を期限内に納付しないと、刑事手続きに移行する可能性があります。具体的には、警察から通知が届き、出頭要請が行われることもあります。さらに対応を怠ると、略式起訴や裁判所からの呼び出しにつながるケースもあり、記録が残ることになります。
Q.5 青切符制度が始まる前にしておくべきことは？
A.制度開始前に、自転車に関する交通ルールをしっかり確認しましょう。特に通勤や通学で自転車を利用する人は、ながらスマホやイヤホン装着などの違反行為を改め、安全運転を心がける必要があります。また、企業や学校単位での交通安全講習も効果的です。今から準備しておくことで、無用なトラブルを避けられます。
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通勤時の“ながら運転”に注意を
2026年4月からの青切符制度導入により、自転車の“ながら運転”が反則金の対象となります。通勤時のスマートフォンの使用やイヤホンの着用など、何気ない行為が罰金につながる可能性があるため、今のうちに自転車の交通ルールを再確認し、安全な運転を心がけましょう。
- 2026年4月から、自転車の交通違反に対し「青切符制度」が導入され、最大12,000円の反則金が科される。
- 対象となるのは16歳以上の運転者で、スマホ使用・イヤホン着用など113種類の違反が対象。
- 取り締まり方法の実務課題やデジタル化の必要性も議論されており、事前のルール確認が重要。
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