夏のボーナスが支給され、そろそろ使い道を決めた人もいるのではないでしょうか?
今年のボーナスの平均支給額がどのくらいだったのか、支給された皆さんのボーナスはどんなことに使う予定なのか、調べてみました。
この記事の目次
2022夏のボーナスの平均・水準
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(※1)が発表したところでは、1人当たりの平均は38万3,949円。2022年夏のボーナス見通しによる内訳は、以下のような金額になっています。
- 製造業:50万1,356円
- 非製造業:36万910円
- 国家公務員:58万4,900円
1人当たりの支給額は、前年比プラス1.9%と4年ぶりの増加と公表されました。
しかし、あまり増えたという実感はないかもしれません。円安やウクライナ危機などの影響による物価の上昇で、支払いの負担が増えているのも理由のひとつでしょう。
物価が上がる中ボーナスが増えない現実
物価は上がるのに、ボーナスが増えない原因は、長引くコロナ過やウクライナ危機、円高などが原因といわれています。
- 景気が落ち込み、給料などの賃金があまり上がらない
- 物価の上昇が止まらない
通常、景気が落ち込むと節約するため、買い物するのを控える人が増えます。すると商品の単価を下げて購入してもらおうとします。
ボーナスや給料が上がりにくくても、今までは物価も低かったため、生活にあまり影響はありませんでした。しかし今は物価が上昇しているため、生活に大きな影響が出てしまっています。
とくにガソリンは値上げが続いています。電気代やガス代など生活に欠かせないものも値上げされ、気になっている人も多いでしょう。
みんなの使い道は?
Pontaリサーチ(※2)による2022年のボーナスの使い方アンケートの結果は以下のようになりました。1位は9年連続で「貯金・預金」となり、2位が「旅行(宿泊を伴う)」となっています。
特に増えたのは、宿泊付きの旅行です。昨年5.2%から7.8%と1.5倍増えました。県民割など旅行業への支援もあり、出かける人が増えたためと思われます。
また、5位が財形貯蓄、8位に投資信託、9位には株式。1位の貯金・預金を含めるとボーナスの使い道の大半を、貯蓄へ回す人が多いことがわかります。
1位:貯金・預金
2位:旅行(宿泊を伴うもの)
3位:食品(ふだん食べるもの)
4位:外食
5位:財形貯蓄
10位以内に投資信託と株式が登場
とくに注目したいのは、8位に投資信託、9位に株式が入ったことです。2020年のアンケートでは、どちらも10位内に含まれていませんでした(※3)。
NISAやiDeCoなど、政府で個人が投資することを支援しているのも影響しているでしょう。さらに長引く不況の中で、給料やボーナスがあがらない現状を「何とかしなければ」と考えている人もいるかもしれません。
特に投資信託は、2021年の1.9%から2.8%と1.47倍以上の増加です。多くの人が投資信託を始めています。
スマホから気軽に証券会社の口座をつくれるように
特に近年は、インターネットの銀行と証券会社が提携し、気軽に投資を始めやすくなりました。またクレジットカードを使って投資をおこない、買い物などで貯まったポイントで投資も可能です。
証券会社の窓口へ出かけて開設をする必要がなく、自宅でスマホから気軽に開設ができます。最短当日で開設できるところもあり、思い立ったらすぐに投資を始められるようになりました。
すぐ使う予定のあるお金は銀行へ
貯金・預金は元本が保証されているため、預けたお金よりも減ってしまうことはありません。しかし現在の金利は、大手銀行の定期預金で0.002%。仮に100万円を1年預けても20円の利息しか得られないことになります。
銀行へ預けたお金が必要になったとき、すぐに出金できるのが特徴です。このためすぐに使う予定のある場合に預けておくのに向いています。
長期間(20年~)なら投資へ
投資信託や株式は、貯金・預金のように元本は保証されていないため、怖いと感じている人もまだ多いでしょう。
投資は、株や投資信託を購入するものです。毎日の市場の価格に応じて変化するため、購入した金額よりも下がることもあれば上がることもあります。
社会情勢や政治など、さまざまな事情で価格は変動します。購入したときよりも大きく下がれば、不安に感じることもあるでしょう。
基本的に株や投資信託は、長期に持ち続けることで安定して利益を出すものとなります。上昇と下降を繰り返しながら少しづつ右肩上がりに増えていくため、気長に持つのが基本です。
10年、20年と長いスパンで投資をおこなうようにしましょう。
まとめ
2022年のボーナスの平均は、38万3,949円でした。またボーナスの使い道は、貯金・預金や財形貯蓄、投資信託や株式などにまわす人の割合が多いようです。
ボーナスは貯蓄や投資へ回しておき、残りを旅行や買い物などの楽しみに使うと良いですね。